家庭用太陽光発電の仕組み
太陽光発電という言葉は聞いたことがある人は多くても、どのような仕組みで家庭で使われているのかを知っている人は少ないと思います。太陽光発電は、太陽電池モジュールと言われる部分で行われます。多くの場合、住宅の屋根に設置してあり、特に南に向かっている屋根は傾斜が太陽光を受けるのに適しているため、基本的にはここに設置します。平面の屋根の場合には、太陽光を受けやすくするためにパネルを傾ける必要があります。
直流を交流に変換する
太陽電池モジュールで電気は簡単に起こすことができますが、発生した電気は直流です。家庭のコンセントは交流100Vがほとんどであり、直流のままでは使うことができません。そこで接続器と呼ばれるもので、各パネルで作られた電気を集約し、パワーコンディショナと呼ばれる装置に送ります。パワーコンディショナは、直流電気を交流電気に変えることができるもので、これで家庭用で使えるようにします。
家庭内分配器で電気を分ける
太陽光パネルで発電できる期間は日中であり、夜間は発電することができません。そこで、日中発電した電気を、家庭で利用するものと売電するものに分けてくれる装置が家庭内分電盤です。ここで発電した電気のうち、家庭で使う部分と余った部分を売電用に電線に流す電気に分けます。夜間も電気を利用することができるように蓄電池を備えている家では、ここでさらにもう1つ分岐させて蓄電池に電気を送るようにしています。このように太陽光発電で得た電気を無駄がないように使い、売るシステムが作られています。
太陽光発電の価格として、初期費用が数百万から数千万円、運転維持費として1kW当たり平均6000円程度がかかります。近年は設置コストの低下によって、売電価格の減少が起こっているため、投資には注意が必要でしょう。